[アップデート] AWS Wickr の無料試用版プランでプレミアムプラン相当の機能を使えるようになりました
いわさです。
AWS Wickr というサービスがあります。
re:Invent 2022 で GA となったエンタープライズ向けのコミュニケーションサービスです。
本日時点で東京リージョンではまだ利用出来ないので、日本で利用されている方はまだ多くないと思います。
Wickr は有料サービスとなっておりいくつかのプランが存在します。
これまでは無料、スタンダード、プレミアムというプランが用意されていたのですが、先日のアップデートで無料プランの扱いが変わりました。
本日は変更点を確認してみましたので紹介したいと思います。
プラン選択オプションが変わった
変更前ですが、2023 年 12 月の次の記事が参考になりました。
上記記事ではプラン申込み画面が次のようになっています。
これまでは無料(試用)プラン、スタンダードプラン、プレミアムプランの 3 つからユーザーが選択する形でした。
今回のアップデート後は次のようなプラン選択画面に変わっています。
スタンダードプランとプレミアムプランから選択する形となり、プレミアムプランには 3 ヶ月の無料(試用)期間が含まれる形となっていました。
これまでの無料プランは機能制限されている点が多かったのですが、今回のアップデートによってほぼプレミアムの機能が無料プランで使えるようになりました。
「ほぼ」というのは、後述しますが無料プランの制限がいくつかあります。
Wickr 管理コンソールから確認してみる
上記手順でプレミアム(無料)プランでネットワークを作成した場合、Wickr 管理コンソール上ではどのような表示となるのでしょうか。見てみましょう。
次のようにプレミアムプランが選択された状態となっています。
実際にスタンダードでは使えない機能も確認してみます。
例えばデータ保持機能はプレミアム機能でのみ使えるのですが、次のように設定することが出来るようになっていました。
ちなみにスタンダード版だと次のようにアップグレードしないと使えませんよと怒られます。
無料プラン利用時の制限事項がある
次の公式ドキュメントに、無料試用版で制限されるプレミアム機能について言及されています。
機能的なところでいうと、ゲストユーザー機能が使えないのと、ユーザーは 30 人まで管理可能という点が通常のプレミアムと異なる点です。
実際にゲストユーザー機能にアクセスしようとしてみましたが使うことが出来ませんでした。
またチームディレクトリ機能でもユーザー数の上限について警告表示がされていました。
さいごに
本日は AWS Wickr の無料試用版プランでプレミアムプラン相当の機能を使えるようになったので確認してみました。
東京リージョンでまだ使えないので、無料試用版が拡張されたとしても「よし使ってみるか」とはならない気がしますが、海外リージョン向けに提案するような機会がもしあるのであれば今回のアップデートで Wickr を無料でより試しやすくなったと覚えておくと良さそうです。